設立趣旨

全国的に社会的養護を必要とする児童の数は増加傾向にあります。私たちの生活する富士市・富士宮市においても例外でなく、この状況に適切に対応するために平成22年4月1日に東部児童相談所から富士児童相談所が分割・新設されました。これにあわせ、富士市・富士宮市在住の里親を管轄する児童相談所も東部児童相談所から富士児童相談所に変更されました。
 

このような社会的背景を鑑み、里親会としても社会的養護を必要とする児童に対して適切な処遇を滞りなく実施するため、富士・富士宮地区は東部里親会から分割・新設することとし、平成22年度は設立準備委員会を立ち上げました。
 

最近では全国の各地域においても里親会のあり方について検討されるようになり、全国の地域里親会から現状と課題を調査した結果が公表されています。その結果から「会員の固定化、高齢化」「活動のマンネリ」「新規会員のリクルート」「資金不足」「里親支援が充実されない」などの課題が共通して挙げられています。この全国的な課題も踏まえ、「みんなが参加する里親会」と「里親会が(里親に、こどもに、地域に)できることはなにか?」を柱として検討してきました。
 

「みんなが参加する里親会」としては、里親の種類に関わらず気軽に活動に参加しやすくすることを目的とし、「里親」の文字を用いない会の名称を公募しました。このほか、会の自立と発展を目指し、会の事務局を行政機関に任せるのではなく、自分たちでおこなうことにしました。「里親会ができることはなにか?」としては、里親同士の交流や子育ての相談の他、児童養護施設等の福祉施設や医療機関、教育機関等の社会資源との強いつながり作りを取り入れたいと考えています。具体的な活動については、会員やこどもだけでなく、地域社会の声にも耳を傾けながら計画・実行していくものとします。
 

私たちは、会の活動を通して、里親の資質向上、子どもの福祉向上、地域社会の意識向上の推進ができるものと信じ、「ふじ虹の会」を設立します。

平成23年4月9日
富士・富士宮地区里親会設立準備委員会

ふじ虹の会の名称について

富士市・富士宮市の里親の皆様から名称案を公募いたしました。集まった多くの名称案を設立準備委員会で検討した結果、以下の理由から「ふじ虹の会」に決定いたしました。

 

理由① 虹は、雨上がりの青空に架かるとても大きな七色の橋です。虹のように、明るく、大きく、清々しいイメージを大切にしたいと思います。

理由② 虹は、いろいろな色で構成されることから、多様性や個性の象徴とされます。それぞれ違った個性を持つたくさんのこどもたちと共に生きることを連想してくださると幸いです。

理由③ 虹は、架け橋という意味合いでもよく使用されます。この会についても同様に、「こども」と「家庭」、「こども」と「社会」、「こども」と「文化」、「こども」と「目に見えない大切なもの」など、「こども」と「何か」を繋ぐ架け橋でありたいと考えました。